渋谷センター街は来街者つまりお客様を守ることを目的としており、来街者が安心して商店街に来ていただく事で我々商店街としての繁栄があると考えております。
そこで、微力ではありますが我々が平素から行なっている活動を少しご紹介させていただき他の地域における安全安心の街づくりにおきまして少しでもご参考になれば幸いです。
まず私どもは「自分たちの街は自分たちで守る」という精神が第一だと考えております。これは世界中どこでも同じだと思います。
特に私どもが商売している街は全国から毎日たくさんの方々が来られる街であり、私ども組合では来街者が安全に安心して気持ち良く楽しんでいただけるよう受け入れなければならない責務があり、自分達がやらなければ誰もやらないという意識を持っております。
しかし、800以上の店を抱え、組合加盟店は約170店ほどありますが、商店街として皆が皆こういう理念を持っていれば苦労はないのですが、現実には様々な問題を抱えております。
そこで私ども組合の考え方として、我々商人は「街が荒廃すれば即ちそれは自分達にそのまま跳ね返ってくるものだ」という強い意識をもっと持とうじゃないか。
つまりまず「店のモラルが上がらなければ来街者のモラルも上がらない」という理念のもとに組合の理事が中心となって街を安全にきれいにして行こうということで具体的には平成15年の11月から本格的に動き出しました。
「汚い」「暗い」「放置」というところに犯罪の巣は根付くというところから、まず「汚い」部分に関しては「足元からきれいにしようじゃないか」という事で、従来月1回程度合同でおこなっていた街の清掃に関しては専門のスタッフを入れて365日、1日3回計6時間を徹底して清掃する事でゴミが無い、ゴミを捨てられない雰囲気にしてゆこうという方針の下、平成15年の11月から現在に至っており街の雰囲気もだいぶ変わってきました。
次に「暗い」所を出来る限り無くして行こうという事で街路灯の増設という事を行なってきました。
また街路灯に音響効果の優れたスピーカーを取り付け、行政からの呼びかけや商店街としての姿勢や各商店のモラルを高める放送を音楽を流しながら毎日行なっております。
そして「放置」への対策ですが、各商店の商品や看板等の路上はみだしへの警告、撤去通達指導を何度もうるさいくらい徹底して行なってきた事で、現在では95%改善されておりかなり広く歩きやすくなり、街の外観も以前よりかなり変貌しました。
またこれらを強力に推進して行くと共に違法な露天商売への撤退勧告や通行の妨げになるチラシ等の配布、キャッチセールス、勧誘行為に対して注意をするため月5〜6回オリジナルの制服制帽を着用して夜間パトロールを平成15年の11月から開始し始めました。
このパトロールに関しては、私どもが一丸となって本腰で取り組もうという姿勢に対して、行政が共鳴していただき一致団結して一体となってスクラムを組み、現在もこれらの活動を継続する事が出来ており、とても感謝しております。
これらの活動を通して感じる事は、やはりどこの地域においても「ここのエリアはうるさくなってきた」と思わせる事が大事で、犯罪の根付く地域には絶対にさせないという強い「当事者意識」を維持、継続して踏ん張っていく事が目先の地域安全のみならず、5年後、10年後先を見据えた安全な魅力ある街として営んでゆけるという事に結びつくのではないかと考えております。
他の街もそうだと思いますが、街なんていうものはあっという間に良くも悪くも変わっていってしまいます。いったん荒廃した街を元に戻すのは本当に大変なことです。ですから街の人間が今をどう感じ、具体的にどう動くかにかかっているのではないかと思います。
私どももまだまだ多くのいろいろな問題を抱えておりますが、渋谷センター街に来て下さるたくさんの方々が安全に安心して楽しんでいただける様、これからも商店街と行政が一丸となって、地道にこの活動を継続し、誰が来られても恥ずかしくない誇りを持てる街になるよう努力して行きたいと思っております。
以 上